Noels Tagebuch

日々のつぶやきと読書記録、たまに旅行記

ロシア

連日飲み会だの、観光だの、絶叫マシーンだのを楽しんでいるうちに、気がつけば一週間以上経ってしまった。

 

だいたい、天気と終日仕事の文言と、野球の感想ぐらいしか書くことがないのだから、毎日書く必要もない気がしてきた。

 

そんなわけで、気が向いたときに話題がある分だけ書く。

 

池上彰著「池上彰のそこが知りたい!ロシア」を読了。

 

以前の「そうだったのか」シリーズに比べるとだいぶ内容も簡潔になった感じで、深い理解を得るというよりも現状の問題の要点を把握する感じの印象。すっきりとした語り口でさらっと読めてしまう。

 

ところどころ出てくる笑えないダジャレは度重なるテレビ出演の影響だろうか。

 

プーチン氏の経歴、ウクライナ問題、ソ連崩壊後の概要、不可解な政治的な事件の数々についてほどほどに網羅されている。

 

北方領土問題とロシアの天然ガス資源の戦略に関して触れているのはとても大事なことで、この本で知る人が増えるのはいいことだと思う。

 

今の国家元首がいる間に話が少しでも進むといいのだけれど。

 

以前に北方領土を旅した時の話はここ⬇︎

ameblo.jp

爽快

晴れ。終日仕事。

 

だいぶ寒くなってきた。

 

最近は日本シリーズを見るのに忙しいので、読書を休みがち。

 

今日は週末の鬱憤を一気に晴らすかのような素晴らしい試合。

 

山田選手一人でソフトバンクを粉砕。

 

新記録が誕生する瞬間も見られたし、とても良かった。

 

他の選手も終盤に当たりだしたし。

 

あとはバレンティンが派手に打ってくれたら言うことはないんだけど。

 

明日以降も楽しみになってきた。

 

三橋規宏、内田茂男、池田吉紀著「新・日本経済入門」を読んでいる。

 

テーマごとに、日本の現状、学問的な歴史、理論と解説が進み、語り口も講義調で非常に読みやすい。章末には練習問題も付いている。池上彰さんの経済学の入門書を読んだ後に手をつけるとよりわかりやすいのかもしれない。

価値観の違い

晴れ。終日仕事。

 

挨拶や返事がないことに怒り狂う上司と、なんで自分が怒られているのかを全くわかっていない人間の温度差というかすれ違いぶりが、もはやコントレベル。

 

下々の者は、自分の一挙手一投足に最大限の注意を払い、即反応するべしという上司の考え方もだいぶずれてきているような気もするけど・・・

 

今の時代、上長が来たからって、みんなで仕事を中断して、上長がいなくなるまで取り巻いて応対し続けるなんてことはやらないだろう。

 

その他、挙げればきりがないほどに振る舞いも言動も、まさに昭和の映画で見るような昔の上司そのもので時代錯誤も甚だしい。それを認めずに、押し付けて、さらには説教を始めてしまうのだから非常にタチが悪い。

 

価値観が30年前のままで固まってしまった人と、20代前半の若者。

 

常識にしろ、価値観にしろ、噛み合うわけがない。

 

学校で指導と言われつつ、ボコボコにされていた最後の世代としては、どちらの気持ちもわかるがゆえに複雑である。

 

いつの日か、金八先生の再放送をちらっと見たら、体罰を理由に辞職を考えるというくだりを見て衝撃を受けたことを覚えている。

 

どうしようもない奴に止むを得ずゲンコツを見舞ってこんな騒動になるなら、我らが小学生時代に竹刀を振りかざしていた人や往復ビンタを見舞っていたような人々はどうなるのだろう。時代はどんどん変わる。

 

今日は「新日本経済入門」を読み始めた。

聞き書き

晴れ。昼から仕事。

 

昨日から日本シリーズ

 

昨日は最後に畠山選手が一矢報いたものの・・・

 

今日は完全にソフトバンクのケースバッティング練習状態・・・いやヤクルトのシートノック状態といってもいいのか?

 

試合時間が長かった割にヤクルトが攻撃に転じた時間など、ほとんどなかったといっていい。

 

・・・ここまで派手にやられると、どうやったら勝てるのか全く見えない。

 

神宮に移ってから状況が変わることに期待するしかない。

 

月村辰雄、久保田勝一翻訳「マルコ・ポーロ 東方見聞録」を読了。

 

なんていうか、あまりに単調で読んでいるのがだんだん辛くなってくるような内容だ。

 

冒頭から最後まで延々と、旅の行程、着いた場所の地理、人種、生活や風習、戦争や政治的な動き、また次の街に移動する行程、次の街の地理・・・・と続いた末に唐突に終了するのだ。

 

しかも内容的にかなりゴシップも多く含まれていて、クオリティーで言えば、某スポーツ新聞の「なお関係者の話によれば・・・」というくだりに書いてある内容のレベルとほとんど変わらない。

 

特に日本の記載なんてめちゃくちゃもいいところだ。

 

まあ、もともとが普通の商人が遠方で見聞きしたことを、囚人仲間が聞いて書き起こしただけなんだから、深い内容を期待する方が間違っているわけではあるが。

 

この翻訳では、限りなく原典に忠実なことを目指しているようで、全体を読むことで当時のヨーロッパ人がいかにアジアに偏見を持つに至ったかを学ぶには格好のテキストであると思う。

 

本の中で最も読み応えがあって面白いのが「あとがき」であることも泣けてくる。

引き際

晴れ。終日仕事。

 

まさかの高橋由伸監督就任と続いて井端選手引退のニュース。

 

井端選手は2000本安打も見えていたし、100%戦力として重宝されながらの引退という・・・・

 

もっとも、40代を過ぎても長く現役を続けて活躍する選手や、本当にボロボロになっても現役にこだわり続ける選手、記録達成に執念を燃やす選手などがたくさん出てくるようになったのは比較的最近になってからの風潮である気がする。

 

少し前、40代で活躍していた落合選手や大野投手や佐藤義則投手などの選手たちを見ていると普通とは違う領域にいるある種の伝説的な選手たちの印象を抱いたものだ。横浜の駒田選手なんて32歳で最年長扱いされ、40歳になるかならないかで大ベテラン扱いだったし。

 

なんというか、30代半ばを過ぎてベストパフォーマンスができなくなったら、スパッと引退するみたいなある種の美学を持った人も一定数いて、それを許容する文化もあったような気がする。

 

2000本安打を達成して名球会に入ることだけが有意義だとは思わない。選手である以上、しかもそれが名選手であればあるほど引き際はものすごく重要であると思うし、タイミングを間違えるとろくなことにならない。

 

高橋選手の決断には驚いたが素晴らしいと思った。

 

自分が育てられ、活躍し、貢献してきた球団と恩師たちに、監督にふさわしいのは君しかいないと声をかけられて意気に感じない男がどこにいるのだろうか。

 

現役に未練はあったとしても、そろそろ引き際を考えなければいけない時期に、最高の舞台がお膳立てされている状況。

 

選手としてのキャリアより、これから何十年の続く第二の人生を考えれば、今回の監督就任受諾がマイナスになることは絶対にないだろう。球団幹部の覚えも良く、おまけに慶応義塾大学卒である。たとえ、監督で失敗しても、フロントの大幹部としての道が開ける可能性だってある。

 

兼任の可能性を自ら否定することで、フロントが骨を折らねばならない無用な配慮や発生したかもしれない無用な批判を招く可能性すら排除し、むしろ潔さが強調されることでイメージアップすらし、「悲運の就任」というエピソードを作ることで世間をすでに味方にしてしまった。

 

人格者なだけではなくて、相当に頭のいい人なのだろうと想像する。

 

なんか自分の中でイメージが変わった。

 

ヤクルト入団確実で、桐蔭時代同様に副島とクリーンアップを打って、ポスト野村監督時代を支えるスターと期待していたのに、なぜか巨人を逆指名した時というあの日に受けたショックはファンとして忘れられるものではないけど。

 

井端選手の引退もある意味で衝撃的ではあった。

 

ただ、中日の終盤あたりから衰えは顕著だったし、巨人に移籍してほとんど主力扱いで遇されていても、やはり引き際をどうするのか考え始める状況だったのだろう。

 

今年は大活躍したし、来年には2000本安打を達成するだろうとファン目線では勝手に思ったとしても、現実には当人にしかわかりえない体力的、精神的な問題もあるわけで。

 

中日で間違いなく幹部候補生と言われつつ、今のとても戻りづらい状況で次のポジションがある可能性があり、しかも「盟友の引退」という状況にあって、最高のタイミングと判断したのだろう。

 

どちらの選手にしても、名球会の肩書きなしでも十分にやっていく方々であろうし。

 

 

それにしても、大事な日本シリーズの直前にこう色々と掲げられるのは、ヤクルトファンとしては非常に不本意ではある。