聞き書き
晴れ。昼から仕事。
昨日から日本シリーズ。
昨日は最後に畠山選手が一矢報いたものの・・・
今日は完全にソフトバンクのケースバッティング練習状態・・・いやヤクルトのシートノック状態といってもいいのか?
試合時間が長かった割にヤクルトが攻撃に転じた時間など、ほとんどなかったといっていい。
・・・ここまで派手にやられると、どうやったら勝てるのか全く見えない。
神宮に移ってから状況が変わることに期待するしかない。
月村辰雄、久保田勝一翻訳「マルコ・ポーロ 東方見聞録」を読了。
なんていうか、あまりに単調で読んでいるのがだんだん辛くなってくるような内容だ。
冒頭から最後まで延々と、旅の行程、着いた場所の地理、人種、生活や風習、戦争や政治的な動き、また次の街に移動する行程、次の街の地理・・・・と続いた末に唐突に終了するのだ。
しかも内容的にかなりゴシップも多く含まれていて、クオリティーで言えば、某スポーツ新聞の「なお関係者の話によれば・・・」というくだりに書いてある内容のレベルとほとんど変わらない。
特に日本の記載なんてめちゃくちゃもいいところだ。
まあ、もともとが普通の商人が遠方で見聞きしたことを、囚人仲間が聞いて書き起こしただけなんだから、深い内容を期待する方が間違っているわけではあるが。
この翻訳では、限りなく原典に忠実なことを目指しているようで、全体を読むことで当時のヨーロッパ人がいかにアジアに偏見を持つに至ったかを学ぶには格好のテキストであると思う。
本の中で最も読み応えがあって面白いのが「あとがき」であることも泣けてくる。