難しい2
佐藤優著「いま生きる階級論」を読了。
同氏の資本論講義の第2弾。この一連の講義では宇野弘蔵氏の「経済学方法論」をテキストにして解説が進んでいく。
最近の話題であるピケティについても再三触れている。
どうやら「21世紀の資本」は長々と書いている割にはしょうもないことしか言っていないじゃないかというイメージはあながち間違いでもないらしい。
テキストの引用文が実は一番難解だったりするのだが、それに続く講義の解説を読んでなんとなく納得することの繰り返し。
この人の本は全部簡単に書いてあってとっつきやすいようでいて、よくよく読んできちんと理解しようとするとものすごく難しいものが多い。
そして難しいがゆえに少し読み終わるたびに頭痛がするほどに体力を消耗する。
ここで課題や参考文献としてあげられていた本の中にいくつか興味深いものもあったが、まだまだ手をつけていない本もたくさんあるので、まずはそれを一通り消化することを優先しよう。