世界史
晴れ。夜から仕事。
ようやく落ち着いて読書できる日々に戻ることができてほっとする。
本を読み、煮詰まってきたら寝て、また起きてすっきりしたら本を読むというサイクルが最高である。
買い貯めてある本がまだまだ豊富にあるので、年度内に新しい本を買うのはやめにしてまずは読み切ることに集中しようかと思う。
一通り読書が落ち着いたら、久しぶりに洋書を1冊精読してみたい。
いずれ自分が持つであろう講義に向けて核となるような本を読み、ノートを作ってみたいのだ。
その過程できっと我が家に大量にある使い道のなかった鉛筆やシャープペンシルや消しゴムが大いに消費されることだろう。
さて。
ウィリアム・H・マクニール著「世界史(下)」を読了。
上下巻合わせて、非常に良くできた大変読みやすい世界史の入門書である。
上巻に比べて込み入っていて読みづらいという評価もあるようだが、そこまでには感じず、相変わらず流れ重視で読みやすい。ただ、あくまで概説なのでこの本だけでどうこうできるようなことはないという印象は変わらない。
日本の記載が非常に興味深い。あっさりしているように見えて、全体の構成からすると結構なページを割かれて解説されている。
あまり触れられることのないアフリカやオセアニアの話が載っているのも面白い。
まずはこの本でとっかかりを作ってから、改めて山川の教科書を読んだりするとまた印象も変わってくるのかもしれないな。意外に高校生が最初に読むと世界史アレルギーが解消できるのかも。
ところどころ元の単語が浮かんできて苦笑いしてしまうほどのいけてない直訳がポロポロあるのが玉に瑕だけど、そこは自力で自然な日本語に脳内変換するなり、原著に戻るなりしてやり過ごせばいいと思う。
わかりやすさ、流れという意味では、世界史劇場シリーズ(思想的に納得いかない記載も多々あるけど)とともに読んでよかったと思える本である。