Noels Tagebuch

日々のつぶやきと読書記録、たまに旅行記

だめな学会発表あれこれ

くもり。学会。

 

だめな発表をパターン化してみた。

 

その1:誰に言っているのかよくわからない不明瞭な「よろしくおねがいします」

 

冒頭にいうやつ。

 

会場の聴衆に言っているのであれば、少なくとも聞き取れるようにきちんというべきであり、形式としてやっているだけならばこんなくだりは全く必要ないと思う。

 

「よろしきゅ@*+#$%&%~~す」

 

などと言われつつ、気が付けばスライドが進行しているなんて、逆に失礼だろう。

 

余計な文言なしにさっさと発表を始める方がはるかにスマートであると思う。

 

個人的には必要ないと思っているので一度も言ったことはない。

 

ちなみにしめの「ご静聴ありがとうございました」も嫌いだし不要だと思う。

 

別に、講演でもなんでもないのだから「以上です」で十分だろう。

 

その2:PC上のカーソルで図を強調しようとして、次のスライドに切り替わる

 

そんなに図を強調したいなら、自前でポインターでももってくればよい。

 

いちいちスライドが前後されることで見る気をなくす。

 

発表時間もロスするし、ろくなことはない。

 

その3:スライドが凝りすぎていて、発表中にフリーズしてしまう

 

アニメーションや動画に凝りすぎて、肝心の発表中に全く動かなくなるパターン。

 

何かを強調するために文字を大きくするとか、色が変わるとか、流れを感じさせるために矢印や言葉が順繰りに出てくるとか、本当に必要なのか考えてほしい。

 

そんなものわざわざアニメーションにしなくても、つくりおきのスライドに自分の言葉とレーザーポインターの動きで強弱を加えればどうにでもなることである。

 

あの唐突に発表が中断して、

 

「あれ・・・動かないな・・・・」

 

と発表者が半狂乱になり、会場の係員が中腰走りで殺到する光景。

 

これほど見苦しいものはない。

 

その4:発表中に文体が激しく変動する

 

ずっと「です」「ます」調で話していたのが突然「である」「だ」に変わるパターン。

 

おそらくはスライドを棒読みしている間に緊張のあまり、脳内での変換を忘れたために起こる現象だと思うが、聞いていてこれほど違和感を覚えることはない。

 

朗読ばりにおかしな抑揚をつけるようなパターンもあるがこれもおかしい。

 

学会発表はミュージカルでも芝居でもない。

 

その5:質疑応答で「ご質問ありがとうございます」と繰り返す

 

こんなもの、質問者が名乗ったあとにおじぎすれば十分だろう。

 

こういう発表者に限って、相手の質問中にスライドをいじくりまわしたり、おそらくは手元に作ってきたと思われる想定問答集をめくったりしている。

 

相手の話が終わった途端に「ご質問ありがとうございます」という言葉を黄門様の印籠であるかのごとくふりかざして、全く噛み合わない回答をしはじめる。

 

もっとひどくなると関係のない話題で時間稼ぎをして、共同演者である指導者が助け舟を出してくれるように必死に目で合図している輩までいる。

 

「ご質問ありがとうございます」といえば、どんな的外れな回答をしても許されるわけではない。

 

自力でなんとかしようともしないなんて問題外である。

 

・・・っていうかまずは質問をちゃんと聞け。

 

その6:発表中になぜか笑顔

 

何がおかしいのか全く理解できない。

 

これは表情の変化を言っているのではなく、明らかに噴き出したり、完全に笑っている状態をいう。

 

笑えば何でも許されるのは赤ん坊だけである。