Noels Tagebuch

日々のつぶやきと読書記録、たまに旅行記

一億総何々

雨。終日仕事。

 

総理の安保法案に対するコメントが岸元首相とそっくりっていうかほぼ同じだ。次は「一億総活躍」担当相?なんか戦前、戦中の香りがするネーミングだ。東久邇宮内閣の「一億総懺悔」とか大宅壮一の「一億総白痴化」とか・・・あんまりいいイメージがない。

 

左の人たち主導の国会の騒擾も乗り切って、かつて岸信介が通った道を過ぎ、次は池田勇人がやった東京オリンピックと所得倍増計画と一億総中流が見えているのだろうか。

 

順番からいくと、さらにその次に佐藤栄作の沖縄返還が来るが・・・・いったいどんなことを見据えているのか。

 

大川周明著「日本二千六百年史」を読んでいる。

 

今ちょうど武士の成立あたりまで読んできたが、1939年に書かれたとは思えないほどに皇室に関して踏み込んだ記述が多々ある。

 

案の定、当時の検閲にひっかかって削除改定したらしく、復元部分を示す傍線だらけだけど。

 

大化の改新あたりの記述で富の再分配だの、土地を全部取り上げて私有地を否定しただの、マルクスの「資本論」的な匂いのする記述が出てくると思ったら、やっぱりそういう思想が大好きだった時期があったらしい。代表的な右翼思想家だと思っていたからこれは意外だった。